総動員数15,000名を超える舞台、枝光にて上演

2015.06.06

復興支演舞台『イシノマキにいた時間』(作・演出:福島カツシゲ)が、6月19日(金)~21日(日)、北九州市八幡東区枝光本町の枝光本町商店街アイアンシアターにて上演される。

復興支演舞台『イシノマキにいた時間』チラシ

2011年の初演から公演を重ね、15,000名以上の動員数を数えてきた舞台が、いよいよ北九州で上演される。この舞台を北九州に招致した『イシノマキにいた時間』北九州公演実行委員会の実行委員長、松田直子はこう語る。

もともと出演者の石倉さんとは友達だったんです。こういう活動をしていることも知っていて、北九州でも観たいなあと思っていました。観たい! なら呼ぼう! ということになって……。それでまずは公演を観に、昨年6月に名古屋まで行きました。そこで得た感動を、多くの人にも受け取って欲しい、共感して欲しいと思いました。

名古屋公演を観た後、帰りの新幹線の中で思い出していたお話があります。クリキンディという名のハチドリの話。キャストの3人が、そのクリキンディのように見えました。自分の得意なことで、自分にできることをやっていく。この『イシノマキにいた時間』を私だけで消化するのはもったいないと思いました。たくさんの人に知ってもらいたい。私にできることは、とりあえず地元の人に紹介することなんじゃないか?そう思って動き始めました。

松田の語るクリキンディとは、南アメリカの先住民に伝わるハチドリの物語だ。山火事の際、我先に逃げる森の動物たちをよそに、クリキンディというハチドリだけは、くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、懸命に火を消そうとしていた。動物たちがそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」と笑ったところ、クリキンディは「私は私にできることをしているの」と答えたという。

松田は知人を通じて北九州で活動している演出家と知り合い、枝光本町商店街アイアンシアターを知り、とうとうこの6月に公演を実現させることとなった。芝居のことなど何も知らなかった松田の熱意が、北九州へこの芝居を呼び寄せた。キャストの3人にクリキンディを重ね合わせたと語った松田だが、松田こそがクリキンディのようでもあると感じられる。

出演は、石倉良信、田口智也、福島カツシゲ。全員から北九州公演への熱い意気込みコメントも届いている。


左から石倉良信、福島カツシゲ、田口智也
(左から石倉良信、福島カツシゲ、田口智也)

福島カツシゲ

【意気込み、ダダ漏れで向かいます】

震災から4年が経ってから、新潟公演、東京小平公演、大阪公演、東京紀伊國屋ホール公演と続きました。そんな大阪公演直前(5月15日)に北九州公演のチケットが完売しそうなので追加公演をしたいという知らせが届きました。この予期せぬ「事件」は、キャストの石倉くんと実行委員長の松田さんとの遠い昔の出会いから始まった事など(後に石倉くんの意気込みでお伝えする)とても厳しい状況からスタートしたのに、結局は追加公演をやるまでになった事から、僕が勝手に「北九州のキセキ」と呼んでいます。

実は、振り返って一番最初に実行委員長から来たチケットの売れ行き情報が、19日 9枚、20日 7枚、21日 9枚という、驚くべき数字でした。テレビドラマの視聴率で例えると打ち切りが検討されるような数字で「あらららら、大丈夫か北九州公演」と思う一方で、これまでにも経験してきたので、実はそんなに珍しい事ではなく、「そりゃ、しょうがないわ!」という思いでした。

この『イシノマキにいた時間』という舞台は、これまで、30ヶ所15,000人以上の人が見てくれたのですが、毎回のように、実行委員のみなさんに「オッサン2人とポッチャリ1人しか出ない、集客という意味ではゼロ魅力な舞台なので、とても苦労しますよ」と言います。それでも、みなさん「公演したい」と言ってくださいます。そして、最初のチケット売れ行きなどの結果が出た時に、一度、心がポキッと折れかけます。そんな大変な状況なのですが、これまでこの舞台を見てくれた全国の人たちが口コミで拡げてくれます。だから、不思議なのですが、公演ギリギリになると、チケットが足りなくなってくる事もあるのです。

今回は、早々に足りなくなり、早々に追加公演が決まりました。そんな「北九州のキセキ」は、「奇跡」でもあるのですが、実行委員のみなさんの「軌跡」でもあります。ものすごくテンションが上がってます。モチベーションとかイノベーションとか血圧とか血糖値など関係ないモノまで、いろいろ上がっています。
そして、公演前にはいつも思っています。

2011年、初めて公演をした時からずっと、何を伝えるのが正解なのか分かりません。だから、なるべくたくさんの事を、今感じている事を、そのまま伝えたいと思っています。あの頃の石巻を知ってもらった上で、今の石巻とこれからの石巻を想像してもらえるような舞台でありたいと思っています。
チケットを持ってるみなさん、劇場でお待ちしています。また、チケットを持ってないというみなさん、よかったら、いつかこの舞台に足を運んで下さい。お待ちしています。

田口智也

【意気込みも体重も、重量オーバーでまいります】

僕は北九州に行った事がありません。今、北九州の歴史と文化とウマイモノをリサーチしているところです。知らない町を知ることはとても興味深いです。

石巻という町も、正直、震災前は名前を聞いたことがあるぐらいで、どんな町なのか知りませんでした。今、石巻に行って、町の魅力、人々の想いを体全体で感じています。震災から4年が経ち、食べたい物を食べられるという当たり前の光景が戻りつつあるのは、職人さんたちが、作りたい物を作れるという環境に少しずつ戻ってきたからだと思うのです。地元で獲れる新鮮な魚介や、昔から受け継がれる伝統料理。町を盛り上げるため、新しくオープンしたお店の味。ウマイモノというのは、町を明るくし、人々を元気にしてくれます。そして、必ず復興に向かっていくのだと信じています。

『イシノマキにいた時間』という舞台を通して、まずは石巻という町に興味を持ってもらいたいと思います。ご来場お待ちしております!

石倉良信

【意気込みを、今一度せんたくいたし申候】

キッカケは「坂本龍馬が好き!」ただそれだけでした。今回の実行委員長の松田直子ちゃんとは、17年前に坂本龍馬の故郷、高知の桂浜で出逢いまして、それ以来の友人なのであります。その時、直ちゃんは女友達と二人で、僕は失恋旅行で「女なんか信じない!」って思ってた時でした。その龍馬繋がりの朋友、直ちゃんが去年の名古屋公演を観に来てくれて、その時に「北九州の人にも観てもらいたい!」と決意したそうです。元々おっとりした性格の彼女ですが、何から始めれば公演というものが出来るのかわかっていませんでした。ただ時間が経っても「この作品を北九州の人に観せる!」という決意はかわっていませんでした。そんな彼女が実行委員長となった日に、この北九州公演がスタートしました。

今までも演劇関係やマスコミ関係以外で僕の友人が実行委員長になった公演はあったのですが、その友人たちは演劇経験があった昔からの仲間でした。しかし彼女はそんな経験は無く、人前に出ることも好きな訳でもないのに公演を実現(まだ終わってませんが)したのです。しかも追加公演まで。本当に凄いことなのです。実はですね、正直実現するとは思っていませんでした。そりゃそうですよ、公演を実現するためのシステムを知らないんですから。でも直ちゃんは、まずコツコツと地元の身近な人に声をかけ、思いを伝え、仲間を集めて、その仲間がまた仲間を呼んで、実行委員会が立ち上がったのです。

僕は今、モーレツに誇りに思っています。この北九州実行委員長、松田直子という友人を。やっぱり龍馬好きは違うなぁ〜と。龍馬に云わせたらカンパニーですよ、カンパニー! 海援隊ならぬ、直援隊ですよ! そして心強い仲間たちに支えられて、僕たちが北九州で伝える機会を与えてくれる。嬉しいじゃないですか! 有り難いじゃないですか!

ちょっと天然でおっちょこちょいで、委員長と云うよりイインチョーの方が似合う直ちゃんですが、直ちゃんを助ける仲間たちの「直援隊」の船に乗って『イシノマキにいた時間』チームは北九州に乗り込むぜよ!

というわけで、初の北九州での公演! 演劇をやるのに一番伝わり易い空間「アイアンシアター」で、この作品を上演出来ることがとても楽しみです。

日本各地で公演してきた彼らと、彼らを北九州へ引っ張って来た松田。その熱意がいよいよ北九州で花開く。

チケットは完売で、現在はキャンセル待ちの状態。当日券などについての詳しいお問い合わせはIshinomaki.kita9@gmail.com(『イシノマキにいた時間』北九州公演実行委員会)まで。


復興支演舞台『イシノマキにいた時間』

作・演出:福島カツシゲ
日時:2015年6月19日(金)19:30
        20日(土)13:00/18:30
        21日(日)13:00
会場:枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市八幡東区枝光本町8-26)
料金:高校生以上2,000円、小中学生1,500円(当日は500円増)

【関連サイト】
『イシノマキにいた時間』公式サイト

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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