古典戯曲と現代音楽の融合

2015.07.03

よせなべ一味(福岡)が7月18日(土)に第二回公演として、くうきプロジェクトワンコイン実験シアター参加作品 音楽劇『アンティゴネ』(作:ソポクレス、演出:井口誠司)を、福岡市中央区天神の福岡市青年センターで上演する。

よせなべ一味 第二回公演 音楽劇『アンティゴネ』

オイディプス王の娘としてうまれたアンティゴネは、国を裏切った兄、ポリュネイケスの亡骸を埋葬したために、叔父である現王クレオンによって処罰される。国が定めた人の法を守るか、神の定理と肉親の愛を重んじるのか。約2500年前に書かれ、ギリシア悲劇の最高傑作とまで言われる本作、森洋一の創る現代音楽の調べにのせて今夏、上演。

よせなべ一味のメンバーから作品のみどころが届いた。

本作のみどころはまずなんといっても音楽です。よせなべ一味の音楽作家、現代音楽家の森洋一のポテンシャルを最大限にいかしています。楽譜の失われた古代の詩、六編にそれぞれ新しく音楽を作りました。詩と言っても散文なので多くは、朗唱で語ることになるますが、第四、第五コーラスのメロディは大変美しく、そして現代音楽としてクセのある楽曲になりました。特に、第四コーラスをソロで担当する中野のシーンはとても儚く、また、入場コーラスでは鍋山の叫び声がアクセントになった迫力のある音楽になっています。

『アンティゴネ』楽譜の一部

当日の演奏はピアノは森洋一自ら演奏しますが、ギター、パーカッション、ボーカルパートにロックバンド「火の馬」の宮下無双氏に協力していだだきました。古くて新しい日本語の歌を探求する宮下氏の歌声も各コーラスに登場し本作の魅力の一つです。当日は楽譜を受付で公開するつもりですが、一般的には見慣れないような、現代音楽ならではの音楽記号や楽譜による指示があります。是非お手にとってみて下さい。

また本作の美術は、チラシデザイン、衣装についてはそれぞれ今年筑陽学園高校デザイン科を卒業したフレッシュな二人に制作していただきました。チラシはハガキ版も作っており、ハガキ版をチラシに重ねるとアンティゴネの目が開くようになっています。これも当日展示する予定です。

『アンティゴネ』衣装のプロトタイプ

衣装については各役柄にあわせて現在製作中です。衣装デザインの一部を写真でご紹介します。ギリシャ劇の雰囲気にあった衣装を作りますが、ほとんどのシーンで俳優はその上に羽織る新聞紙の外套を身につけます。写真はプロトタイプです。劇空間全体も新聞紙で覆い、古典ではありますが現代にも通じる世界観をつくります。

他にもご紹介したいことはたくさんありますが、パッションいっぱいに制作していますので、是非お越しください。

なるほど、実験シアターと名付けられているだけに、さまざまな要素を取り入れた作品となっているようだ。

出演は、井口誠司、森洋一、鍋山和弥、吉原芙由子、宮田佳苗、池田吉宏、中野美春、緒方卓也、響金太郎、松永檀、宮下無双(火の馬)ほか。

チケットは500円。予約はよせなべ一味のHPFacebookなどで可能。


よせなべ一味 第二回公演 音楽劇『アンティゴネ』

作:ソポクレス
演出:井口誠司
日時:2015年7月18日(土)13:00/17:00
会場:福岡市青年センター(福岡市中央区天神1-8-1)
料金:500円

【関連サイト】
よせなべ一味
よせなべ一味(Facebookページ)

稽古風景

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket