シェイクスピア劇の登場人物たちが、シェイクスピアと法廷で争う!?

2016.10.03

日本・シンガポール・インドネシア国際共同制作『三代目、りちゃあど』(作:野田秀樹(ウィリアム・シェイクスピア「リチャード三世」(小田島雄志訳)より)、演出:オン・ケンセン)が12月17日(土)、福岡市東区千早の東市民センターなみきホールで上演される。

日本・シンガポール・インドネシア国際共同制作『三代目、りちゃあど』

追い詰められたリチャード三世が最期を迎える戦場の場面。この終幕の舞台は突然、りちゃあどの罪の有無を争う法廷の場面に変わる。殺人の罪はりちゃあどではなく作者・シェイクスピアにあると主張する弁護士マーチャンは、実は『ベニスの商人』の悪者としておなじみのシャイロック。彼が弁護を買って出たのは、登場人物を悪人として描いた作者・シェイクスピアに対する復讐のためだった。
『リチャード三世』のなかの数々の場面が検事調書として提出され、弁護団と検事団、陪審員が、有罪か無罪かを決める。弁護士の主張が優勢となり、旗色の悪くなった検事団は、『リチャード三世』の世界を日本の華道の家元相続の話に移し替え、裁判長を家元にしてこの裁判の巻き返しを図る。悪から抜け出そうとするりちゃあど、更なる悪心を吹き込むシェイクスピア..……。作者と登場人物の確執は、一体どこへ向かうのか?

野田秀樹が自身の劇団「夢の遊眠社」で1990年に初演を行った本作。シェイクスピアを法廷で裁くという大胆な発想や息もつかせぬ場面展開で、観客をすさまじいスピードで劇世界へと連れ去っていった本作が、オン・ケンセンの演出によって「世界のどこにいるのかわからない感覚、ナンセンスの嵐、そしてそれがやがて美しい夢へと収束されるのを目の当たりにする」作品へと生まれ変わる。歌舞伎・狂言・宝塚歌劇団といった日本を代表する分野のみならず、シンガポール・インドネシアを代表する俳優、バリ島の影絵芝居俳優など、アジアの伝統と同時代の文化を結集して創作された『三代目、りちゃあど』。静岡、シンガポール、東京、熊本、大阪、高知とツアーを経て、12月の福岡で大千穐楽を迎える。

出演は、歌舞伎の中村壱太郎、狂言の茂山童司、宝塚出身の久世星佳、劇作家・演出家の江本純子、たきいみき(SPAC)のほか、海外からはジャニス・コー(シンガポール)、ヤヤン・C・ヌール(インドネシア)、バリの影絵芝居俳優イ・カデック・ブディ・スティアワン(インドネシア)。

チケットは一般S席3,000円、A席2,500円、U25 1,500円(25歳以下対象・当日座席指定・引換時要身分証)。10月16日(日)一般発売開始。アートリエ、チケットぴあ(Pコード:453-158)、ローソンチケット(Lコード:81633)、イープラスでの取り扱い。

お問い合わせは(公財)福岡市文化芸術振興財団 舞台芸術振興課092-263-6266(平日10〜17時)まで。


日本・シンガポール・インドネシア国際共同制作『三代目、りちゃあど』

作:野田秀樹(ウィリアム・シェイクスピア「リチャード三世」(小田島雄志訳)より)
演出:オン・ケンセン
日時:2016年12月17日(土)14:00
会場:東市民センターなみきホール(福岡市東区千早4-21-45)
料金:一般S席3,000円
   A席2,500円
   U25 1,500円

【関連サイト】
福岡市文化芸術振興財団 FFAC

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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