ご挨拶:鄭慶一(枝光本町商店街アイアンシアター)

2017.04.30

mola!をご覧の皆様。
福岡県北九州市の八幡東区枝光という土地で「枝光本町商店街アイアンシアター」(以下アイアンシアター)という劇場を運営しております、鄭慶一(ちょん きょんいる)と申します。初めましての方がほとんどだと思います。これから年に4、5回ほどこちらでコラム的な告知的なことを書かせていただく運びとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、まずは自己紹介と僕が運営するアイアンシアターのご紹介をさせていただきます。はじめに自己紹介ですね。(多分長くなります。)

僕は名前からご推察いただけます通り日本人ではなく在日韓国人の4世です。生まれも育ちも北九州市で大学で大分に、内定を取り消され休学し、東京で少し働き、震災後に北九州に戻り2012年から劇場運営に携わります。なので今年で5年目ですね。
当時は20代半ばだったのですが、もう30になりました。30になる頃には綺麗なお姉さんとイッチャイチャしながらピッカピカの外車を乗り回してキッラキラの腕時計をしニッコニコしながらホッカイドウに家を建ててキッザニアで子供を遊ばせながらロッテリアのハンバーガーを頬張り見っつめるキャッツアイ、マッジクプレイダンシンッな予定でしたが、そう上手くはいかないもんですね。

大学ではいわゆるダメ学生でして特になにもせず、キラキラした大学生活を送る人々を横目に過ごしておりました。引きこもる勇気もなくかといってはちゃめちゃ目立つわけでもなく、臆病に自分を許容してくれる人の側に張り付いてダラダラ過ごす毎日でした。
んで、父が他界します。
お父さんっ子の僕は喪主にもかかわらず号泣し参列してくださった皆様にろくなご挨拶もできませんでした。今考えると情けない次第だったなぁと恥ずかしくなります。
それで、ちゃんとバイトしなきゃとシェアハウスに引っ越し家賃を抑えバイトし彼女ができ学校にもちゃんといき彼女と別れ就活をはじめ彼女ができ内定が取り消され彼女と別れ居酒屋の店長をし彼女ができ就活を再開し彼女と別れテレビ局で働き彼女と別れキャバクラの店長をし彼女と別れ大学を卒業し今に至ります。
よく「どうしてアイアンシアターに来たきっかけは?」と聞かれますが本当にもっともらしい理由はなく「面白そうだから」という理由以外見当たりません。
だって面白そうでしょ。

今年はありがたいことに小屋の利用も増えて忙しくさせてもらってます。
並行してフェスティバルのプロデュースもやってます。
「枝光まちなか芸術祭」という野外の舞台芸術フェスティバルです。アイアンシアターの近くに商店街があるのですが、その道路をガッと封鎖してアーティストがバッとパフォーマンスして最後にみんなでワッとお酒を飲むフェスティバルです。
これがまぁおもしろい。自分で言うのもなんですが、まぁおもしろいのでとにかく一回来てみてください。まぁおもしろいから。

自己紹介が長くなりました。劇場の紹介をします。(これも長くなります。)

アイアンシアターは2009年に開館し今年で8年目を迎えます。福岡銀行枝光支店の跡地をコンバージョンして民間劇場として運営してます。はじめはオーナー企業であるタクシー会社が地域に娯楽をといった目的で利用し、その後北九州の劇団「のこされ劇場≡」が運営し、地域と一体となった類を見ない運営が地域アートの先進事例として全国的に認知されるようになりました。
その後僕が運営を任され、運営の母体になる法人オーナー会社の力を借り立ち上げ改装し興行場の認可をいただいて今に至ります。

基本的には貸館として稼働させ、主催・共催事業にフェスティバルの運営、アーティストとの共同クリエーションプロジェクトやものづくり作家さんのワークショッププログラムの開催等ご想像に難くない事業を行なっております。ですが、特筆すべき点として以下2点が挙げられます。

●レジデンス
これは県外のカンパニーに重宝されます。
二階建ての建物でして二階にレジデンススペース(といえばかっこよく聞こえますね)があり滞在制作が可能です。
また、近隣に商店街等の商業施設もあり自炊がしやすかったり疲れたら僕がお酒に付き合ったり気づいたら酔った僕が付き合ってもらっていたりと楽しく過ごすことができます。
クリエーションの場と滞在の場が併設しているもんで比較的重宝されております。

●自由度がえらい高い
基本的にアイアンシアターのキャパで出来ることなら何をしても大丈夫です(ただ、劇場ですので安全管理上の根拠が示されていればですが)。
比較的機材も豊富だと思いますし閉館時間も少しくらい過ぎても大丈夫ですし(今小屋入りしてる団体はもう2時間くらい過ぎてて、これ一声かけるか何も言わず追加料金請求するか迷ってます)、もちろん遅くまでお酒を飲んでも大丈夫です。あと単純に僕の自由度が高くて便利に使えますので、ご要望があれば音響や照明のオペもしますし仕込みも手伝いますし打ち上げの準備もしますし何より僕の作るご飯が美味しくてそれはもう素敵で美味しいお酒が飲めます。
比較的素敵な劇場だと思います。(改善すべきとこはまだまだありますが……)

すいません、長くなりました。僕とアイアンシアターはこんな感じです。
まだまだ書き足りないのでもっと聞きたい方はどうぞご連絡くださるか、いらしてください。それでもしよろしかったら是非とも一緒にお酒を飲みながら(飲めない方は美味しいコーヒー淹れます)愉快にお話しさせてください。

ではでは今後ともよろしくお願いいたします。

鄭慶一

【関連サイト】
枝光本町商店街アイアンシアター

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