演劇集団非常口の新作は、北海道戯曲賞優秀賞『乗組員』のアナザーストーリー

2017.08.01

演劇集団非常口(鹿児島県伊佐市)が第18回公演『鱗の宿』(作・演出:島田佳代)を8月19日(土)〜20日(日)、伊佐市大口鳥巣の伊佐市文化会館 大ホール特設小劇場で上演する。

演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』

海辺なんだ。
海辺の家と、砂浜。
そこで、まだ若い母さんが
昔を思い出すように、
話をするんだな―

石渡は失踪同然で鱗島へ移り住んだ。

鱗島には人魚の鱗を祀った「お人魚堂」があり
深い溜池があった。

「鱗祭り」を翌日に控えた8月の午後
石渡の妻・美枝子が島を訪れる。

役場職員の冨永と芳井。高校生の谷村陽。
食堂の主・夏巳涼子。

祭りの熱気に酔うかのように
それぞれの事情が浮かび上がってくる。

小さな島、暑い夏のお話。

演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』稽古風景

演劇集団非常口の新作『鱗の宿』の物語の舞台となる「鱗島(うろこじま)」は、第16回公演『乗組員』でも物語の舞台となった場所。両作品の世界は繋がっている設定となっているという。本作について、作・演出の島田佳代は自身のブログで次のように述べている。

それと連続で上演したら面白そうな作品を書きたいなと思ったのが始まりでした。
乗組員は、帰ってこない妻を待つ男の話です。舞台は島です。港やフェリー乗り場があります。季節は冬です。
鱗の宿は、妻を置いてきた男の話です。舞台は島です。港やフェリー乗り場があります。季節は夏です。男には悪い癖があります。浮気とかそういうんじゃないですけど、困った癖です。周囲はもちろん、男自身も困ってるかもしれません。
「乗組員」で夫は妻に会えないままなんですが、「鱗の宿」は妻が夫の居所を探し当てて訪ねてきます。
消えた妻と、現れた妻。
いつか連続上演できたら面白いかもなぁ。いつになるかわからないけど、いつか。

演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』稽古風景 演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』稽古風景

島田は2011年『四畳半の翅音』で第3回九州戯曲賞大賞を受賞、2014年には『乗組員』で第1回北海道戯曲賞優秀賞を受賞している。また、2014年初演のこどもとおとな演劇のトビラ『パンチネロ ~たいせつなきみ~』(演出:広瀬健太郎)では脚本を担当している。島田からmola!読者へメッセージが届いた。

非常口の魅力のひとつは幅広い年齢層の役者陣だと思っています。
今回の作品では30代~60代までの役者がそれぞれの役を心を込めて演じます。
島という設定ではありますが、結局、自分が暮らす町が根底にあります。
ここは海がない町なので、海のそばで暮らすということへの憧れみたいなものは
作品に込められているかもしれません。
特に大きな事件は起こりません。
夏の田舎の物語です。
穏やかで、どこまでも続いていくような。
ゆったりとした気分で観ていただけたら嬉しいです。ぜひ、ご来場ください。
伊佐市文化会館でお待ちしております。

出演は、友枝憲一、石神朋子、平愛、西元麻子、中岡美由喜、西和博。

チケットは一般1,500円(当日2,000円)、高校生以下1,000円(当日1,500円)。

予約・お問い合わせはhijoguchi.ngr@gmail.com、090-9566-4231(西)まで。


演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』

作・演出:島田佳代
日時:2017年8月19日(土)19:00
        20日(日)14:00/18:00
会場:伊佐市文化会館 大ホール特設小劇場(伊佐市大口鳥巣305)
料金:一般1,500円(当日2,000円)
   高校生以下1,000円(当日1,500円)

【関連サイト】
演劇集団非常口
演劇集団非常口(Twitter)
演劇集団非常口(Facebook)

演劇集団非常口 第18回公演『鱗の宿』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

文責:九州南部駐在員H

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