生と愛を渇望する青年描いた傑作

2015.02.07

世田谷パブリックシアター(東京)プロデュースの『マーキュリー・ファー』(作:フィリップ・リドリー、演出:白井晃)が、3月8日(日)、福岡市博多区住吉のキャナルシティ劇場にて上演される。

『マーキュリー・ファー』

『マーキュリー・ファー』は、「ポスト”デビット・リンチ”」と評されカルト的な人気を誇るイギリスの劇作家、フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろした作品。今回が日本初演となる。演出を務めるのは、2年連続で読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し、多くの話題作を手掛ける白井晃。

フィリップ・リドリーの作品を白井晃が演出するのはこれが4作目。いずれの作品も斬新な劇場空間と、衝撃的な演出で高い評価と話題を呼んだ。リドリーは、いま白井が最も触発される劇作家だと言っても過言ではない。

ボロボロの部屋にやって来た兄弟。パーティーの準備にかかるが、そこに1人の男が突然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美貌の人物が現れる。そしてもう1人、このパーティーの首謀者らしき男と謎の婦人がやって来る。彼らはパーティーのためにそれぞれの役割を、異常なほどの饒舌な会話を交わしながら行う。やがて、パーティーのゲストがやってきて、「パーティープレゼント」と呼ばれる青年が用意されるが、パーティープレゼントの異変により、パーティーは思わぬ展開に……。

『マーキュリー・ファー』はこれまでの作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出されるかなりハードな作風。極限状態に置かれた人間が、生きるために繰返す残酷な行為が描かれている。しかし、ラストには生と愛を渇望する2人の青年の姿が切なくも美しく描かれる。かなえられない生への、そして愛への渇望で胸が締め付けられるような作品に期待が高まる。

すでに東京では2月1日(日)に初日を迎えており、演出の白井や出演者たちも確かな手応えを感じていることが伺える。福岡公演は3月8日(日)14時の1回のみ。白井が「演劇が持っている意味というものを改めて感じることができた」と語る本作、演劇ファンには見逃して欲しくない。

出演は、高橋一生、瀬戸康史、中村 中、水田航生、小柳 心、小川ゲン、半海一晃、千葉雅子。

チケットは現在好評発売中。全席指定でS席7,800円、A席6,800円、学生券(当日座席指定・引換時要学生証)3,000円。チケットの取り扱いは、スリーオクロック(郵送販売)、チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)、ちけっとぽーと、キャナルシティ劇場。お問い合わせは092-732-1688(スリーオクロック)まで。


『マーキュリー・ファー』

作:フィリップ・リドリー
演出:白井晃
日時:2015年3月8日(日)14:00
会場:キャナルシティ劇場(福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多 ノースビル4F)
料金:全席指定 S席7,800円、A席¥6,800円
   学生券(当日座席指定・引換時要学生証)3,000円

【関連サイト】
『マーキュリー・ファー』公演詳細ページ

『マーキュリー・ファー』演出:白井晃

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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