境界を問い直すチェルフィッチュの新たな試み〈映像演劇〉

2018.03.09

「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」が4月28日(土)〜6月17日(日)、熊本市中央区上通町の熊本市現代美術館で行われる。

「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」 「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」

これは、「役者の演技を撮影した映像をしかるべき環境のもとで投影するという作法によって上演される演劇」として、〈映像演劇〉という上演形式で、ふたつの異なるもの・領域・タイプのあいだの境界のありようを見つめ直す、チェルフィッチュの新しい試み。観客は、会場内に投影される6本の映像演劇を観覧しながら、「”映像”と”演劇”」「”リアル”と”フィクション”」「”舞台”と”観客席”」といった境界の不確かさを体験することになる。

《The Fiction Over the Curtains》2017-18 プロダクションショット 撮影:加藤甫

《The Fiction Over the Curtains》2017-18 プロダクションショット 撮影:加藤甫

この演劇公演/展覧会について、チェルフィッチュ主宰の岡田利規は次のようなコメントを寄せている。

〈映像演劇〉及びタイトルについて――岡田利規
たとえば、身体を凝視するという経験の質は、それが生身の人間の身体なのか映像における身体なのかによって、大きく異なる。演劇という形式の特性のなかには、映像というメディアによってより生かされ、はっきりとしていくものがある。その作用を用いて、映像による演劇をつくる。それを私たちは今のところ、〈映像演劇〉と呼ぶ。〈映像演劇〉のコンセプトを実現した複数の、鑑賞者に問いと経験をもたらしうる作品をつくり、それをひとつの演劇公演として展示する。扱いたいのは、ふたつの異なるものや領域やタイプのあいだの境界のありようをめぐる、現在においてごくオーソドックスな問題。今回の『渚・瞼・カーテン』というタイトルは、もちろんそれを指し示している。

《A Man on the Door》2017-18 プロダクションショット

《A Man on the Door》2017-18 プロダクションショット 

《Standing on the Stage》2017-18 プロダクションショット

《Standing on the Stage》2017-18 プロダクションショット

出演は、青柳いづみ、安藤真理、太田信吾、大村わたる、川﨑麻里子、吉田庸、塚原悠也(contact Gonzo)。

観覧料は、一般800円(当日1,000円)、シニア600円(当日800円)、学生(高校生以上)400円(当日500円)、中学生以下無料。

お問い合わせは熊本市現代美術館096-278-7500、gamadas@camk.or.jpまで。

なお、チェルフィッチュは現在活動20周年を記念した『三月の5日間』リクリエーションでツアーを回っている。本作は3月10日(土)には山口市中園町の山口情報芸術センター[YCAM]で1回限りの公演が行われる。リクリエーションツアーの大千秋楽となるこちらの公演。チェルフィッチュの現在形を目撃してほしい。

お問い合わせは山口情報芸術センター[YCAM]083-901-2222、information@ycam.jpまで。


「渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉」

作・演出:岡田利規
映像:山田晋平
会期:2018年4月28日(土)〜6月17日(日)10:00〜20:00
会場:熊本市現代美術館(熊本市中央区上通町2-3)
観覧料:一般800円(当日1,000円)
    シニア600円(当日800円)
    学生(高校生以上)400円(当日500円)
    中学生以下無料

チェルフィッチュ『三月の5日間 リクリエーション』

作・演出:岡田利規
日時:2018年3月10日(土)18:00
会場:山口情報芸術センター[YCAM] スタジオA
料金:一般前売3,000円
   any会員2,500円
   特別割引2,500円
   25歳以下1,500円
   高校生以下1,000円
   当日一律3,500円

【関連サイト】
チェルフィッチュ
熊本市現代美術館|CAMK
山口情報芸術センター[YCAM]

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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