宮古島へ移住、子ども劇団を率いて上演

2018.07.31

劇団かなやらび(宮古島)が劇団かなやらびミャークファンタジー第3弾『眠りの島』(作・演出:明石光佐)を8月18日(土)~19日(日)、宮古島市平良字下里のマティダ市民劇場で上演する。

劇団かなやらびプロデュース ミャークファンタジー第3弾『眠りの島』

かつてこの世界は緑に溢れ、人間は神々や精霊と共に豊かに暮らしていた。
地上で生きることが出来なくなった人々は海上へと追いやられ、
遺伝子操作を繰り返し生まれた奇妙な作物「ミラビリス』のみを食べて生きていた。
世界から資源は消え去り、二酸化炭素にまみれ、海は酸性化した。
そんな混沌とした世界の中、一つの船で生きる子ども達の物語。

劇団かなやらびプロデュース ミャークファンタジー第3弾『眠りの島』 劇団かなやらびプロデュース ミャークファンタジー第3弾『眠りの島』

宮古島で小学生~高校生を対象とした子ども劇団、劇団かなやらび。劇団名は沖縄の言葉、「かな」=「あい」、「やらび」=「童」を合わせた造語。宮古島や島の方言を題材にした作品を通して、「島を知る」「島のみんなで創る」ことを目的としている。作・演出・演技指導講師を務める“島ピエロのゆずちゃん”こと明石美佐に、劇団のことや作品のことについて聞いた。

ー明石さんは、もともとは北九州で演劇活動をされていましたが、宮古島で生活するきっかけを教えてください。

明石 生まれも育ちも北九州で、結婚を機に東京に嫁ぎました。それから3年が経った時、夫の転勤が決まり、その転勤先が宮古島だったという。その転勤話は受けなければ受けないでよかったんですが、面白そうだったから夫と二人で話し合った結果宮古島への移住を決めました!

ー北九州ではどのような活動をされていましたか?

明石 小学生の頃に見たク・ナウカシアターカンパニー(※1)の野外公演に感動して、中学生になったら演劇部に入るんだ!と思っていたのに、入学した学校に演劇部は無く……。そこから色々調べ、一般の方々がやられているアマチュア劇団が北九州にはたくさんあることを知り、劇団C4(※2)の旗揚げから参加させて頂きました。そこからは北九州演劇祭(※3)や北九州芸術劇場のプロデュース公演などのオーディションも精力的に受け、劇団以外での出演もたくさんさせて頂きました。その他には、飛ぶ劇場の寺田さん、アリプレの有門さん(※4)にお誘いを受け、高校生の頃からピエロのゆずちゃんとしてバルーンパフォーマンス活動(※5)もやらせて頂いていました!

※1)ク・ナウカシアターカンパニー
宮城聰率いるパフォーマンスカンパニー。1998年、ク・ナウカシアターカンパニーは北九州演劇祭で『天守物語』を小倉城城内で上演。宮城は10周年記念公演として『IRON』(脚本:泊篤志)の演出を務めた。

※2)劇団C4
北九州を代表する劇団のひとつ。

※3)北九州演劇祭
1993年に市制30周年を契機として立ち上がった演劇祭。2007年まで15回継続。2008年に北九州演劇フェスティバル、2014年に北九州芸術工業地帯へと名称やコンセプト、運営形態を替えて継続。

※4)飛ぶ劇場の寺田さん、アリプレの有門さん
飛ぶ劇場の俳優・寺田剛史と、有門正太郎プレゼンツ代表の有門正太郎。

※5)バルーンパフォーマンス活動
バルーンパフォーマンスの師匠である寺田・有門とともに、ショッピングモールや結婚式などでクラウンとしてバルーンパフォーマンスやマジックを披露していた。

ー宮古島での生活はいかがですか?

明石 今年で6年目になりますが、やっと台風対策なども上手くなりました(笑)。わたしが今住んでいる集落は宮古島の中でも田舎にあるので、古い風習が濃く残っています。人と人との繋がりを感じながら暮らしていけることが、わたしにはとても合っているようで、とても楽しい生活を送らせてもらっています!

ー宮古島で子ども劇団に関わるきっかけを教えてください。

明石 宮古島にピエロがいなかったので、移住して2年目から島唯一のピエロ「島ピエロのゆずちゃん」として活動を始めました。活動を始めてすぐに「島ピエロのゆずちゃん」としてラジオ出演しないかとお誘いを受け、「なぜピエロになったのか」をお話しする際に「実はむかし演劇をやっていて、芸の肥やしになると思って始めたんです~」なんて喋っていたのを劇団関係者が聞いていて、お問い合わせをもらったのがキッカケです。島は狭い!

ー今回の作品はどのような内容ですか?

明石 宮古島の神話や史実を元に書き始めた「ミャーク(※6)ファンタジー」で、今年で3作目になります。3作とも宮古島のようなどこか遠い国のような「ミャーク」という島が舞台のお話で、時間軸は違いますが全てのお話が繋がっているんです。
宮古島にはたくさんの神様がいて、自然に宿る精霊や目に見えないモノの存在を今なお宮古の人たちは大切にしています。今作はミャークの未来の話で、人間のせいで多くの自然(=精霊や神様)が失われた世界で生きる子どもたちと精霊たちとの間で繰り広げられる葛藤を題材に書き上げました。今、宮古島は過渡期にあります。多くの観光客・大手企業の参入によって宮古島が盛り上がってきていますが、それによる問題も起き始めています。だからどうだと言うつもりはありません。ただ、今宮古島で宮古島の子どもたちが宮古島の人たちにこの物語を見せることに意味があると思っています。観終わった後に、少しだけ宮古島について考える時間をもってもらうキッカケになれば嬉しいです。

※6)ミャーク
宮古の古い言葉で「宮古」という意味。

ー出演者の方からも、意気込みをお願いします!

伊禮二千花(劇団かなやらびリーダー) ミャークファンタジー1・2作目は、大人の俳優さんにゲスト出演してもらっていましたが、今年は初めて子どもたちだけで作り上げることに挑戦しています! 去年よりもさらに熱量をあげて舞台に立ちたいと思います。隙のないあっという間の1時間にしていきたいです!
奥間爽永(劇団かなやらび副リーダー) 今回の公演で、私は経験したことのない妊婦さんの役を演じることになりました。妊婦さんは、陣痛の痛みや普段私たちができている動きも簡単にできないので、動きや喋り方、陣痛の時の痛み方などわからないことだらけです。なので、私は稽古でできるだけたくさん挑戦して、公演で観客を感動させたいと思ってます。
今回は前回までとは違って大人が出演しません。なので子供だけということもあり、私はとても不安ですが、副リーダーとしてみんなをまとめ、みんなでとても良い感動的な物語を作り上げていきたいと思ってます。そしてこの公演で私ができる役の幅を広げて行きたいと思っています。

ー今後の目標などはありますか?

明石 まずは劇団を存続させること! これに尽きます。これまでも宮古島に劇団が誕生しては消えて行っていました。指導者が居なくなってしまうんです。これからやらなければならないのは、島に演劇を根付かせ、例えいつかわたしが島から居なくなってしまったとしても劇団を続かせる仕組みを作ることだと思っています。そして、島んちゅに愛され島んちゅにバックアップしてもらいながら子どもたちが活き活きと活動する場を守り続けていきたいと思います。そして……いつかは宮古島のことを知ってもらうために内地に公演に行けたら……なんて夢をみています!

ー最後にmola!をチェックしている方々にメッセージをお願いします!

明石 沖縄のさらに離島の宮古島。こんな小さな島にも立派な劇場があり、情熱を持った子どもたちがいるんです! 今回そのことを知ってもらえて、とてもうれしいです! いつか皆様にお会いできるよう、頑張ります!! 最後まで読んで下さり、たんでぃが~たんでぃ(ありがとうございました~)!

出演は、伊禮二千花、緑川蓮、緑川誠、友利佳恋、平良碧、奥間爽永、仲村理史、下地陽香莉、国吉太陽、澤田百、奥間紫永、羽澄和花、伊禮輝南、仲村好生、川平一輝、松堂皓太、緑川永遠、杵渕優斗、粕谷いくみ、根間涼海、佐藤心風、伊波きよら、大城芽生、宮国愛。

チケットは、500円(当日700円)。未就学児無料。こめ米屋、Booksきょうはん宮古南店、Familymart(宮古島内各店舗)での取り扱い。

お問い合わせは劇団かなやらび制作部090-9785-9179、kanayarabi@gmail.comまで。


劇団かなやらびプロデュース ミャークファンタジー第3弾『眠りの島』

作・演出:明石光佐(島ピエロのゆずちゃん)
日時:2018年8月18日(土)18:00
        19日(日)15:00
会場:マティダ市民劇場(宮古島市平良字下里108-12)
料金:500円(当日700円)
   未就学児無料

【関連サイト】
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劇団かなやらびプロデュース ミャークファンタジー第3弾『眠りの島』

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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