あべゆう、気になるおじさんと二人で

2015.04.24

演劇ユニットおとや(都城)が、主宰のあべゆうが気になるおじさんと二人芝居をしてみようというシリーズの第1弾として、『星の言葉~ギフト~』(作:かしのとも子(劇団風のしっぽ)、演出:片山敦郎(富む平原))を5月9日(土)~10日(日)、宮崎県北諸県郡三股町JR三股駅構内のM☆ウイングで上演する。

 おとやプロデュース公演vol.4 おじさんとわたし その1『星の言葉~ギフト~』

まずはこちら、おとやプロデュース公演vol.3『オ・ト・メ第二章~私の中のオトメが暴れだす~』の特集集記事をご一読いただきたい。「mola!」を立ち上げたばかりの慌しい時に、おとや主宰のあべゆうからの突然の奇妙な電話と、わけのわからないチラシで特集記事を無理やり作成した。

おとやプロデュース公演vol.3『オ・ト・メ第二章~私の中のオトメが暴れだす~』チラシ

そのおとやが新作を5月に発表するとの情報が「mola!」に届いた。公演も約半月後に迫っているし、今回はあべさんが電話かけてくる前にこちらから取材してやる!! といった意気込み120%で電話取材を敢行した。

編集:こんにちはー、あべさんですか?
あべ:ほぇ……あべですよ。
編集:おひさしぶりです、「mola!」の北村です。
あべ:……。
編集:「mola!」の北村です。
あべ:知ってますよ。
編集:あ、あの、おとやさんが次回作を発表するとかで、またモーラしたいなと。
あべ:いいよ。
編集:え……っと、ありがとうございます。
あべ:あのね、企画書があるからね。
編集:!!
あべ:送ろっか。
編集:お願いします! では、前回やりとりしたアドレスにお願いします!
あべ:はいー。

企画書があるとはありがたい。前回から引き続き、噛み合わない会話を行わなければと思うと、正直うんざり、いや、あべさんの良さが引き出せないと思っていたところであったのだ。

後日、企画書が届いた。この企画書をもとに記事を作成すればラクチン! さっさと記事を書いて、1時間後にはプールで泳いで1日の疲れを癒せるな、と思ったが、甘かった。

ドアタマに、「おとやプロデュース公演vol.3 おじさんとわたし その1『星の言葉~ギフト~』」と記載されている。あれ? 前回の『オ・ト・メ第二章~私の中のオトメが暴れだす~』もvol.3だったような……。「mola!」のバックナンバーを確認したら、前回公演は確かにvol.3だった。劇団こふく劇場(都城)のサイトを確認したら、今回の公演はvol.4となっている。どうやら企画書の方が記載ミスだな。訂正して記事を作成すれば……。いやいやまてまて。あのあべさんだ。あの、あべさんだ。これはなにかしらの意図があるに違いない。はは~ん、さては試しているな。実におそろしい女だ、あべ。が、オレも男だ、逃げるわけにはいかない。「mola!」の看板を背負っている以上、真っ向勝負で受けてやろうではないか。待ってろよ、あべ!!

が、しかしだ、電話したら向こうの思うツボだ。「ほぇ」だの「……」で軽くいなされるに違いない。とりあえず、泳ぎに行こう。プールで泳いでいたら、いいアイディアが浮かぶに違いない(浮力が効くだけに)。

3時間後。

メールインタビューを行うことにした。これなら、「ほぇ」だの「……」でいなされることもあるまい。そんなわけで以下が、あべさんに行った『星の言葉~ギフト~』に関するメールインタビューである。


ー気になるおじさんと二人芝居をしてみようと思ったきっかけは?

単純に、知りたかったんです。市民参加舞台に関わらせていただいたり、県内の劇団さんのお芝居を観に行ったりすると、「普段は会社勤めです」っていう方でも、舞台に立つとなんていい味出してるんだって方が、いっぱいいらっしゃって。その魅力はどこからくるんだろう。何を考えてどう生きてきたんだろう。そして、あたしもあんな風になれるんだろうか。それはきっと、その方がちゃんと地に足着けて生きてきたからこその味なんだろうと思うんですが。

今だにフラフラバイトしながら芝居やってるあたしなんかが簡単になれるもんではないとは思うんですが。でも、そう思ったら、そういう方と一対一でしっかり向き合ってお芝居してみたいって思うようになりまして。

ー出演者の山田げんごろうさんは、どのようなおじさんですか?

とにかく濃いです(笑)。そして、何事にもとても前向きで一生懸命です。普段のお仕事で一年中真っ黒に日焼けしてるんです。去年、宮崎県演劇協会のプロデュース公演で初めてご一緒したんですが、いやぁ、濃い方だなぁと。なんだか密度が高いんです。そして、とても謙虚なんです。決して器用な方ではないんですが(失礼ですが。。。)、「やるからには!」っていうのが凄く伝わってくる方で。その時に、面白い方だなぁと思いまして、どういう風に生きて来られたのか、知りたくなったんです。

山田げんごろう氏を囲んで

ーほかに気になるおじさんはいますか?

このシリーズを始めようと思った時から、「あの人も、あ、あの人も!」って、やってみたい方がどんどん増えていて。今のところどっちかというと、宮崎県内の方が多いです。地元のステキなおじさん達を無視して県外に目を向けれないというか。

ー劇団こふく劇場の、あの、おじさん(代表の永山さん)はどうでしょうか?

あのおじさんは。。。あの人とはいいです。お父さんと芝居するみたいで、こっちが恥ずかしい。

ーあべさんにとっておじさんとは?

う~ん……まぁ、言ってみりゃ、あたしだってもう立派なおばさんですし、ここではまぁ、年上の男性みんな、敬意を表して「おじさん」と呼ばせていただきますが。いいですよね、おじさん。カラッとしてて。楽観的に見えるたりもするけど、色んなものをちゃんと自分の腹に収めてて。たまにやんちゃなとこもあって。だから、う~ん、師匠。先輩。お友達。どれにも当てはまる気がします。

ー作品のアピールなどあればどうぞ。

今回の作品はですね。いまだにどうなるか分かりません。作家、演出家、二人の役者、みんな系統がバラバラなんです。「すごい組み合わせだね」ってよく言われます。結構な冒険です。でも、それが楽しみです。バラバラだった4つ個体が、稽古の中で少しずつですが混ざり合ってきています。悩み苦しみながら(笑)。なんていうか、「芝居ってドキュメンタリーだなぁ」って思います。結果、どんな風に混ざり合って見えるのか、観にきていただきたいです。

ー最後になにかひとこと。

あわよくば、また「特集扱い」で軽く笑える記事に出来ればよいなぁとか思ってます。あら、なんか意外といろいろ真面目に答えちゃったわ(笑)。

九州を代表する劇団、劇団こふく劇場の女優としてその地位を確立している、あべゆう。これからも、彼女の様々な姿を「mola!」で紹介していきたい。彼女との取材は、電話ではなくメール。ということがわかったのが今回のいちばんの収穫であろう。

出演は、山田げんごろう(劇団すいとどうかにち)、あべゆう(おとや・劇団こふく劇場)。

チケットは現在予約受付中。一般1,500円、当日2,000円。高校生以下500円、当日1,000円。予約・お問い合わせは、abe@cofuku.com(アベ)まで。

構成・執筆:北村功治(kitaya505)


おとやプロデュース公演vol.4 おじさんとわたし その1『星の言葉~ギフト~』

作:かしのとも子(劇団風のしっぽ)
演出:片山敦郎(富む平原)
会場:M☆ウイング(宮崎県北諸県郡三股町大字樺山4425、三股駅構内)
日時:2015年5月9日(土)19:00
       10日(日)14:00/19:00
料金:一般1,500円、当日2,000円、高校生以下500円、当日1,000円

【関連サイト】
劇団こふく劇場

※情報は変わる場合がございます。正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

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